気管カニューレの予備について
気管切開すると痰が喉の気管カニューレを気管切開部から気管内にはめ込みます。
カニューレ内部には内筒があり、カテーテルチューブを通して肺からの痰を吸引します。上から落下した痰はカフを膨らませてせき止めサイドチューブから引きます。
痰が肺に溜まると肺炎を起こし死に至るので、気管カニューレは命を守る重要な役割を担っています。
わたしは過去に2度気管カニューレのアクシデントがありました。1度目はカニューレ交換の2日後に起きました。加圧しても空気が漏れてしまうんです。カニューレ交換が出来るのは医師と家族だけで、看護師には認められてません。
幸いにも数カ月前に不測の事態に備え、医師にお願いし妻に一度だけカニューレ交換を体験してもらってました。
たった一度の体験で不安だったと思いますが、カニューレ交換はうまくいきました。数カ月後にもカニューレの空気漏れがあり妻が新しいものと交換してくれました。
こういうことが起きるのでカニューレの予備を必ず自宅に在庫として2個位おくようにしています。
それにしても2件とも製品不良の原因について説明がなかったのは納得できませんでした。
わたしは制御機器メーカーにも勤めてましたが、取引先から製品不良の連絡があったら大騒動でした。直ぐに原因究明と再発防止の対策が求められます。視察に来られると製造工程、品質管理、QC活動などを見られるので監査と同じでしたね。
気管カニューレは人の命を守る製品なのに往診医にも患者にも説明がありませんでした。
業者は何のために回収に来られたのか? 残念です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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