娘の結婚式
先日娘の結婚式がありました。
難病ALSを発症して障害が進行していく中、出席できるか不安を抱えておりましたが、何とか娘の晴れの日を迎えることができました。
父親としては精一杯の愛情を注いできたつもりでした。しかしながら、娘は物心ついてくると、私の干渉が鬱陶しく感じていたようで、
娘との距離を模索する時期が長く続きました。
そんな中、私が病気を患って介護を必要とする体になってしまうと、娘は自分の仕事の傍らで私や妻を一生懸命に助けてくれました。父親としては嬉しい反面、結婚して幸せになってほしいと願っておりました。
実は娘には3年前から付き合っている人がいたのです。家内と息子は知っていましたが、私には2年間伏せられていました。そのうちに親戚にまで知れ渡り、最後に私に告げられたようでした。(笑)
一年前に突然告げられた時は少々歳が離れていることもあって、嬉しさ、驚き、ショックなどなど気持ちに混乱を抱えることとなりました。
しかしながら、その後何度か新郎にお会いして誠実な人柄に触れ、娘もとても頼りにしていることを目にするうちに、気持ちも整理がつきました。
披露宴会場ではこんな格好でした。
新婦の父にも挨拶の時間を設けていただきました。声が出にくくなりましたが、何とかがんばりました。
ヘルパーさんに支えられて、バージンロードを娘と歩けたことは忘れられない思い出となりました。
久しぶりに親戚が集まり、盛り上げてくれて楽しい結婚式でした。こんなに心地よい気分を味わったのは何年ぶりでしょうか。
病気になってから辛いことが多いですが、生きていれば楽しいこともありますね。今はとても幸せな気分です。
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