山の日に想う
昨日は山の日でした。殆ど寝たきりなのでテレビを見ることが多いです。
NHKBS放送では山の番組が何本も放送されてました。訪問看護とリハビリが入っていた時間を除いて5本も見てしまいました。
何本見ても飽きないです。
山には夫々個性があり、季節や天候などによって色んな表情を見せてくれます。
北アルプスの山を何時間もかけて樹林帯の中を登りきり、森林限界に出て視界がパっと開けた時の感動が忘れられません。
そこにはお花畑があり、風雪に耐えて健気に咲いている高山植物を見ると愛おしさを感じ勇気を与えてくれます。
また、ノコギリの歯のような形をした痩せ尾根を乗り越えた時には達成感を凄く感じました。
山頂直下の山小屋から夕日が沈むのを見た時は、グラデーションがとても美しく神秘的で宇宙にいるような感じでした。
夜は風が強く冷たかったですが、満天の星に囲まれ天の川が見えた時は感激しました。
他にも一面に広がる雲海を眺めたり、台風が過ぎ去った翌朝にブロッケン現象を見たり、雨天の中で雷鳥に出会ったり、都会暮らししか知らないわたしには山は別世界でした。
山登りは楽しいことばかりではありません。
縦走中に悪天候で登頂を断念せざるを得ないこともありました。また、頂上に着いても濃い霧に覆われ、眺望を楽しめずに下山したこともありました。
しかしながら、そんな状況下でも新たな発見があり、次回以降の山登りに活かすことができました。
深田久弥、田中澄江が随筆で発表した百名山、花の百名山には合わせて20座以上登りましたが、実際に登ってみて名峰に相応しい山でした。
勿論、選ばれなかった山にも素敵な山があります。
定年退職したら、身体を鍛えなおして百名山50座登頂を目標に掲げてました。
確定診断を受けた7ヶ月前に上肢に違和感を感じてましたが、五十肩かもしれないので整形外科へ通えば治ると思ってました。その間毎年受診している人間ドックは異常がなく健康には自信を持っていました。
まさか不治の難病ALSを発症するとは⁉ 告知を受けた皆さんはそう思っています。
原因不明の難病ALSは突発的に起きた交通事故のようなものなので、誰にでも降りかかる病気なのです。
人生なんてわからないものですね。自然災害や新型コロナ感染で突然命を落とす人もいますので何が起きるかわかりません。
だから健康な人も今を大切に生きてください。
山登りはもう二度とできませんが、大自然の素晴らしさ、人との出会いの楽しさを堪能できました。懐かしい時代に想いを馳せた一日でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。