Y字管を使った吸引
わたしはまだ自発呼吸ができるので、夜間睡眠時だけ人工呼吸器を装着していますが、唾液吸引は四六時中行っています。
ところが、球麻痺が進行すると誤嚥で肺炎を起こすことが度々ありました。そのため口からのほんのわずかな飲食の楽しみも諦めることにしました。
また、喉に溜まった唾液や鼻汁(びじゅう)も乾いて痰になると詰まらせてしまう恐れがあるので、吸引カテーテルは四六時中くわえるようになりました。気管切開しても変わりませんでした。
吸引圧が弱いと口腔内がすっきりしませんが、逆に吸引圧が高いとカテーテルの先端が舌や口腔内の壁に吸い付いて痛いです。吸引圧は湿度にも影響されるので調整が難しいです。
吸引カテーテルをくわえていて大変なのは就寝中に外れることです。手が動かせないので呼び鈴で妻かヘルパーさんを呼んで、カテーテルを口腔内へ入れてもらっています。
カテーテルが外れないように顔にテープを貼っていたこともありましたが、口腔内での微調整ができなくなり短期間でやめました。
何とかならないか対策を考えていましたが、ALS患者家族会で先輩患者Oさん(女性)のご主人がY字管(チューブコネクター)を紹介してくださいました。
早速ネットで購入しました。使用して感じたことは以下の通りです。
・右口角からの唾液漏れが収まった。
・カテーテル先端を左右の歯で軽く噛んでいるので、舌や口内天井に吸付きにくい。
・1本をくわえているよりも外れにくい
・就寝中に離してくわえていたカテーテルが動いて同じ位置に寄ってしまう
・1本と比べるとやや使いにくさを感じる
Y字管を使用することにより、口角からのよだれを抑えられるメリットは大きいですが、デメリットもあるので場面に応じて上手く使い分けができるようにしたいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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