悲しい気持ち
6/9から6/18まで入院しました。
病棟の中庭には花壇があり、昨年は入院した時に何度も散歩しました。今回の入院でもとても楽しみにしていました。
ところが、まったくの予想外でした。
頸椎が弱いので危険との理由で、立位での車椅子移乗が入院中も在宅に戻ってからも禁止と言われたのです。
一瞬耳を疑いました。家を出る時もヘルパーさん2名の介助で当たり前のように立位で車椅子へ移乗してきたのに、突然言われても受け入れることができません。
歩ける足なのに立位を止めさせることによって歩けなくなる。
求めている生活が次々と奪われていく悲しみで眠れませんでした。
先生へ先輩患者さんが立位で移乗されているYouTubeをお見せしたり、人工呼吸器用コルセット、移動ボードなども提案しましたが認められず、横になったまま2名で抱きかかえて移乗する方法を勧められました。看護師さんもリハビリスタッフも抱きかかえるのに慣れているので安全とのことです。
この他に仰臥位を続けるのは背中に痰が溜まりやすく胸郭も硬くなりやすいので、1日30分位側臥位の姿勢をとったり、車椅子にもできれば毎日座れると良いと仰いました。
しかし、在宅では看護師さんにもリハビリスタッフにも、車椅子移乗を介助してもらったことがありません。
先生が指示されたとおりに在宅でできるのだろうかと考えるととても不安です。
体制づくりと廃用性症候群の防止と課題が多いですが、医療・介護スタッフさんの協力を得て療養生活が良い方向へ行ってくれないと先生からの指示が絵に描いた餅に終わってしまう。
そうならないように願っています。
今回の入院は気管切開した穴が陥没し広がってしまったのを診てもらうのが目的でしたが、異常がなく、コロナ禍で不足していた気管カニューレも8週間ぶりに交換できました。
入院しなければ、車椅子への立位での移乗は今も続けていたのにと思うと気持ちを簡単に切り替えられるものではありません。
しかしながら、そんな辛い時も看護師さんには明るく接していただき心が癒されました。
退院の時に通路から中庭の花壇が見えましたが、あいにくの雨天だったので看護師さんが写真を撮ってきてくださいました。
また戻ってくるのでよろしくお願いしますと言って病院を後にしました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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