辛い体験
ALSを発症すると全身の筋肉が痩せて動かしにくくなります。
不自由なことが増えていきますが、受け入れて慣れていくしかないですね。
しかし、これだけは嫌だと思っていることがあります。それは排便です。
今は足が動くのでズボン、下着の上げ下げを介助してもらう以外は、自力で何とかできています。
ところが、先日予想もしなかったことが起きました。
初めて摘便を体験しました。
摘便とはゴム手袋を着用した指を肛門から入れ、便を摘出することです。直腸内に便がたまり、自然排便できないときに行います。
私は元々便秘と下痢を繰り返すことが多いのですが、便秘気味の時はコーヒーを少し多めに入れたり、エンシュアHを通常より早く流し込んで上手く調整できていました。
しかし、お通じがある時間帯に来客等があったり、外出があるとリズムが狂ってしまいます。
2日間お通じがないと3日目は自力で排出する力がありませんでした。腹痛が起きて直腸まで下りてきているのですが、肛門に壁ができているような感覚でした。
以前に先輩患者さんが便秘で腸閉塞になり入院された話を思い出し、早めに手を打とうと思いました。
翌日訪問看護師さんが来て下さり、肛門から薬を投与しましたが、効果がなかったので摘便を行い解決しました。
摘便は辛かったですが、無事終わると安堵感と看護師さんへの感謝の気持ちが湧いてきました。
あの日から2週間が経ちましたが、腸のコントロールが何とかできています。
身体が不自由になり運動不足なので便秘になりがちですが、摘便をできるだけしなくて済むようにしたいものです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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