難病ALSと闘う inayan777のブログ

私は現在ALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病と闘っています。この難病は10万人に1人と言われる原因不明の神経性難病です。今から100年以上も昔に発見された病気ですが、現在の医学では治すことができないのです。症状の進行は驚くほど速く、発症して1年3ヵ月後に胃瘻を造設して、その4ヶ月後には両肩関節機能全廃となり、身体障害者手帳3級(現在1級)になりました。介護認定も行っており要介護5になりました。このブログでは発症してから現在までの経緯や日々進行していく身体の変化、日常生活の様子、現在感じていることなどをご紹介していきたいと考えています。私は同じような難病や病気と闘っていらっしゃる方々と共にこの難病と闘い、絶対に乗り越えていこうと思います。また、この難病に少しでも関心をもってくださっている方々からもアクセスしていただければ大歓迎です。日々進行していく病気との闘いとの恐怖の中で、心だけは絶対に負けないように生きていこうと思います。ともにがんばっていきましょう!!

気管切開をします

ALSを発症して6年目になり呼吸機能が低下しているものの息苦しさを感じなく、直近10ヶ月は肺炎で発熱することもなかったので、まだしばらくは気管切開を延ばせるだろうと思っていましたが、突然体に異変を感じました。


3月2日夜9時頃ヘルパーさんと会話中でした。喉の渇きで声が出しにくかったので、吸引を頼んだ直後、急に息が苦しくなりました。


痰が喉に溜まって気道が塞がっているような感じがするので、鼻からチューブを喉まで下ろして吸引してもらいましたがうまくいきません。


サチュレーションが83まで下がり,脈拍数が134まで上がりました。頭の下に枕を敷いてしばらく口と鼻の両方から吸引を続けました。腹式呼吸で大きく吸い込もうとしても、息苦しさが続きこのまま意識が朦朧としていくようで恐怖感が襲ってきました。


「NPPVを持ってきて」「加湿して」と言った後声が出せなくなりました。
妻が鼻からの吸引、嫁ぎ先から帰っていた娘が口からの吸引、ヘルパーさんが口腔内を水で濡らし、途中で駆け付けた訪問看護師さんが呼吸介助と役割分担して必死の看護をしてくれた結果、サチュレーションが96に、脈拍数も100まで戻り、何とか危機を脱しました。


しかしながら、危険な状態が続いていることには変わりなく、翌日往診医から気管切開の話がありました。躊躇せずに応諾しました。



3月4日に入院しました。1日も早い手術を希望しましたが、神経内科と手術を行う耳鼻咽喉科の都合があり、11日に決まりました。


入院して1週間になりますが、夜中2時間毎に痰吸引してもらってますが、カテーテルが喉奥に入らないと痰詰まりが起きないか心配で眠れません。


肺機能低下を感じます。立った姿勢での深呼吸がしんどいです。ベッドから数メートル歩くと脈拍数が乱れフラフラです。




気管切開をすると口で発生することもできなくなります。コミュニケーションは文字盤や意思伝達装置で行うことになりますが、簡単ではないのでストレスが溜まると思います。


辛いことばかりですが、呼吸確保のためにはすべてを我慢します。


術後の入院生活は辛いですが、何か見えてくるものもあるとFBの友人が励まして下さいました。


5年前に検査で、3年前に胃瘻造設術で入院したのも同じ病院でした。看護師さんは明るく優しい方や誠実に接してくださる方が多くいらっしゃいました。楽しく会話できたことが、想い出として心の中に残っています。



多くの先輩患者様が乗り越えらえた道です。
がんばります。




最後までお読みいただきありがとうございました。